おくしば眼科

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診療内容

強度近視(病的近視)

・強度近視(病的近視)について
 強度近視とは-8D(ジオプター)以上の近視で、眼の前後の長さが伸びて、網膜や脈絡膜が後方に引き伸ばされ負荷が増強します。
網膜や脈絡膜に負荷がかかることで、その後部に変形が起き(後部ぶどう腫)、眼底にさまざまな異常が生じた強度近視を病的近視と呼びます。
・網膜静脈閉塞症の検査

1網脈絡膜萎縮

眼軸の伸展により、脈絡膜が菲薄化し、脈絡膜、網膜が障害されて萎縮する病態です。黄斑部に局在性萎縮が進行すると、視力が著しく低下します。

1近視性牽引黄斑症

眼軸の伸展により、脈絡膜が菲薄化し、脈絡膜、網膜が障害されて萎縮する病態です。黄斑部に局在性萎縮が進行すると、視力が著しく低下します。

  • 病的近視に伴う網膜分離症

1近視性脈絡膜新生血管
(病的近視における脈絡膜新生血管)

黄斑部の網膜が引き伸ばされて亀裂が生じ、本来血管のない黄斑部に、脈絡膜から新しい血管(脈絡膜新生血管)が伸びてくる病気です。新生血管はもろいため出血しやすく、出血すると視力低下やゆがみなどの症状が出ます。 病的近視の約10%に生じます。

・近視性脈絡膜新生血管の検査

1眼底検査

網膜の血管の状態、出血や黄斑浮腫の状態を見ることができます。

1蛍光眼底造影

蛍光色素の入った造影剤を腕の静脈から注射して、眼底カメラで眼底の血管を観察します。新生血管からの蛍光漏出が観察できます。

1眼底検査

網膜の血管の状態、出血や黄斑浮腫の状態を見ることができます。

1光干渉断層計(OCT検査)

網膜は層構造になっており、その層構造を断面的に観察する検査です。
脈絡膜新生血管や浮腫の状態がわかります。

  • 正常
  • 近視性脈絡膜新生血管
・近視性脈絡膜新生血管の治療
新生血管の成長を抑える抗VEGF剤を硝子体注射します。
病的近視による新生血管は比較的小さいため、1回の注射で新生血管が小さくなる方が約半数です。経過を見ながら、再発時には注射を追加します。