網膜硝子体疾患、最新の白内障手術なら札幌中央区の眼科 おくしば眼科へ

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ロービジョンケア

おくしば眼科

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診療のご案内

ロービジョンケア

・ロービジョンケアとは
 難治性疾患で視機能(視力や視野、色覚)が低下しても、わずかでも視機能が保持されていることが多くあります。その保持されている視機能を最大限に活用し、患者さんが自立して、できるだけ快適な生活を送れるよう支援する眼科医療や福祉のことを、ロービジョンケア(low vision care)と言います。

視力低下には
①屈折異常を矯正する
 ロービジョンケアの効果を高めるために、近視や遠視、乱視がある場合、眼鏡やコンタクトレンズなどでしっかり矯正することが原則です。そうしないと、拡大鏡を使っても網膜に写るのは、ぼやけたまま大きくなった像なので、効果が半減してしまいます。
②拡大鏡を使う
 ロービジョンケアに拡大鏡(弱視レンズ)を使う目的は、凸レンズを使って像を拡大することです。拡大倍率が高いほど像が大きくなりますが、反対に一度に見える範囲は狭くなります。視力や使用目的ごとに、ちょうどよい倍率のレンズを選んで使い分けます。
近くを見るときには卓上式や手持ち式のルーペなどを使い、少し離れた所を見るときには単眼鏡を使います。卓上式ルーペには、字を書くときに使用できるようにペンを入れることができるものもあります。
③偏心固視(中心外固視)の練習
 網膜の中心の働きが障害を受けて視力が低下していても、中心から少し離れた網膜は機能していることがあります。その場合、中心から少し離れた網膜で物を見るための練習をします。
加齢黄斑変性、黄斑ジストロフィーなどで中心視力が低下した方にはとても有効です。

視野狭窄には
スキャニングの練習
 視野が狭くても、眼を動かして少しずつ情報を取り込んでいけば、前方の状況を把握することができます。この方法をスキャニングと呼んでいます。

羞明には
遮光眼鏡を使う
 室内、室外など用途に応じてまぶしさが軽減し、コントラストの上がる遮光眼鏡を選定します。視力低下が軽度な方でも、白内障でまぶしさがつらい方などに用途に応じた遮光眼光を選定しています。ふつうのサングラスは、すべての光を一様にカットするので、視野が暗くなり、物を見にくくなります。
当院の遮光眼鏡
多数の遮光眼鏡を用意し病気や用途に応じて、時間をかけて選定しています。
貸し出しをして、実際の生活で使えるかどうか確認してから処方することもあります。

・さらに日常生活を便利にするために
①タイポスコープ
 文章を読み書きするときに、スリット入りの黒い厚紙を当てると、行末から行頭へスムーズに視線を移動できます。ハガキの住所、名前のサイズ、書類の署名のサイズなどを使うと自分で書くことが可能になります。
②白黒反転
 スマートフォンやiPadの白黒反転機能を使い、黒地に白の文字にすると、読みやすくなることがあります。文字を書くときには、黒い紙に白インクのペンで書き、それを反転コピーすると、白地の文書になります。
③そのほかに歩行訓練、白杖使用、日常生活用のロービジョングッズの利用(音声時計、音声電卓、紙幣や小銭を種類別に収納できるユニバーサルデザインの財布、パソコン文書や電子メールの音声読み上げソフト、音声入力ソフトなど)で外出などが可能になります。

・身体障害手帳の交付
 身体障害者手帳を取得すると、さまざまな公的サービスを利用できます。障害の等級によって、拡大読書器などの購入費の補助、所得税や医療費の控除、障害年金の支給を受けられます。
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